Dream Teater「Live at Lunapark」

ドリームシアターの新作DVDのlive at lunapark買ってみました。正直前作のあまりにも酷いDVDの事があるので、ある程度のレビューが出るまでは控えようかとも思ってたのですが…見たい曲が何曲か入っててね。それと、マンジーニになって初の映像だし買っておくかと。

ドリーム・シアター/ライヴ・アット・ルナ・パーク 2012 (日本語字幕付) [Blu-ray]

• 出版社/メーカー: ヤマハミュージックアンドビジュアルズ
• メディア: Blu-ray

せっかくなのでブルーレイの方買いました。まず、前作購入者の一番の不安要素である音質画質に関しては、全く問題無いです。最初からブルーレイ前提での撮影が行われてる模様で、音質も画質も過去最高の物になってました。ですので、ドリームシアターの映像は買いたいけど、前作みたいなあれはちょっと…って思ってる人は心配全く要りません。

ライブ自体はちょっと異次元ですねこれ。過去の映像でもこれライブでどうするのよ？って言うフレーズ平気な顔して演奏してましたが、ちょいちょい粗い所はありました。まぁ、あんなもん完璧に演奏されたらそれはそれで怖いけども。クリック聞いてないとの事なので、テンポも結構その場のノリで揺らいでましたし、ソロでもミスタッチはありましたが、今回のはほぼそう言う事無かったのが衝撃でした。何と言うか、このレベルの人達でもまだ上達してるのかよって感じ。

新作の「dream theater」を聞いて不思議だったドラムも謎が解けました。どう聞いてもそのフレーズ手の本数足りなくね？って思ってた所がちょいちょいあったのですが、ライブ見てはっきりと分かりました。マンジーニは普通なら両手で叩く16分フレーズも片手で叩けるのね…。そう言えばマンジーニってドラムロールのギネス記録保持者でしたっけ。そもそもドラムセットも異常なセットでしたし、それを見れただけでも買った価値があると言う物です。

個人的に見たかった曲lost not forgottenもみたいフレーズがはっきりと手元映ってたので嬉しかったです。イントロのディミニッシュ、スイープなのかタッピングなのかどっちなのかな～って思ってたので。スイープだと微妙に弾きづらかったのでタッピングで弾いてましたが、本人もタッピングでしたので謎解決。この辺本当は発売当時にヤングギターで取り上げて欲しかったよ…。前作CD好きな人は買って損は無いと思う。難しい系の曲も完璧に演奏されててどん引きしますよたぶん。巧いにも限度ってものがあるだろうよ…。

ライブだとベースがはっきり聞こえるのも良いですよね。リズム隊としてドラムの交代は一番影響あると思いましたが、なんて事無いいつもの安定感でグルーブを支えるベースが見られました。本人たちもインタビューで言ってるけど、マンジーニとは本当に相性も良いんだろうね。ポートノイも大好きでしたし、否定する気は全くありませんが、ライブを見た限りだとマンジーニになってからの方がノビノビとやってる様に見えますし、何より明らかに演奏のクオリティ上がってますね。今までもそりゃテクニカルの最高峰でしたよ。でも、明らかに演奏のクオリティが尋常じゃなくなってます。ジョーダンの加入でバンドとしてレベルが上がった様に、マンジーニになってさらにレベルが上がった様に思えます。テンポの揺らぎもほとんどないし、何と言うか安定感が違う。そのせいなのか、ペトルーシとかも余裕があるのかミスってもおかしくないフレーズ完璧に弾きこなしてるし、ちょっと今までのテクニカルで上手いって言う次元ではないですねこれ…。機械かよって位にブレイクのタイミングやらテンポやらが正確なのに、ちゃんとライブ感あるって…説明しにくいんだけど、本当に過去の演奏レベルでは無いの。これは見てもらうしかないけど。

繰り返しになりますが、前作DVDのあまりの酷さに辟易した人もいると思います。勿論、前作も好きな人はいると思いますが、私は1回みてもう見る気にはなれませんでした。ただ、ドリームシアターがあんなに音質も画質を含めた映像の質も酷いもの（何かしらの意図はあったとは思うけど）を出してくるとは思わなかった人がほとんどでしょう。それがあるので、今作の購入は躊躇うのも分かります。私も躊躇いました正直。

でも、買って良かったよ。音質も画質も演奏も最高傑作です。その辺の心配はマジでいらないぞ。え～、人柱からの報告でした。